私のどうしても理解できないことの一つに、なぜみんな揃って、ノートパソコンを買いたがるのかという事があります。
メーカーサイドからすると、利益のでないデスクトップではなく、がっぽり稼げるノートを売りたいのはよく分かりますが、老いも若きもなぜ、値段が高く性能の悪いノートを欲しがるのかさっぱり理由が分かりません。
デスクトップより、ノートの方が高性能・高級と勘違いしている人が多いのではないでしょうか?
ノートパソコンの利点は、置き場所が少なくて良いことと、持ち運びできると言うこと。
それ以外の、扱い易さ打ち易さ、スピード、容量、値段、拡張性の無さ、ゲームソフトの相性、それに一番、画面の美しさと見やすさについては、デスクトップの方が比べものにならないくらい優れています。
部屋の中の置き場所にしても、デスクトップ本体は机の裏にでも置いて、ディスプレイだけ机に載せれば、殆どどんな家にも置けます。 逆に、仕事しながら使うときは、デスクトップはキーボードだけ手前にあればよいのに比べ、ノートは、本体そのものが手の届く範囲に無ければならず、かえって場所をとります。
それに、パソコンを移動させながら使う人って、一体どれくらいいるのでしょうか? インターネットに繋げるならば電話線の近くに居ないとどっちにしろ繋がらないし、家庭内にLANを構築している人も、殆ど居ないでしょう。
ノートパソコンには、高価で重いバッテリーが必ず入っていますが、そもそも電源のないところで、バッテリーでノートパソコンを使う必要のある人が、一体どのくらいノートパソコン所持者の内で居るのでしょうか?
液晶画面は、ずいぶん進歩しているとは言え、完成され切った技術であるCRTディスプレイの、美しさ、見易さ、反応の速さには、液晶は全く付いていけません。 パソコン上で美しい美術・写真鑑賞や、映画を見るとき、ノートパソコンのちゃちな画面で見るのと、大型ディスプレイで見るのでは、天と地ほどの差もあります。
液晶で見る写真は、物の質感が乏しく、奥行きのない平面的な写真になります。
今、安いデスクトップは、5万円台で十分なものが買えます。 良い大型ブラウン管ディスプレイを買っておけば、本体を買い換えれば、いつでも最新のマシンが使えます。 メモリを足すのも、CDROMを、CDRやDVDに替えるのも、極簡単に出来ます。
殆どの人は、自宅でデスクトップパソコンを置くスペースくらいあるはずです。
デスクトップ型液晶ディスプレイという選択肢は、パソコンの扱い易さ性能・拡張性では問題有りませんが、画面の美しさでは若干劣るという、妥協の選択ではあるかもしれません。 但し、値段は高いですがね。
仕事でしか使わない、写真画像等を見ることが無い(インターネットを使わない)というので有れば、液晶ディスプレイで充分かもしれません。
今後、パソコンの利用形態は、デジカメ画像編集閲覧、デジタル動画編集に加え、有料コンテンツ・映画等のインターネット配信の鑑賞等の利用形態等に対する比重が非常に大きくなってくると思います。
最新作の素晴らしい映画を有料で見るとき、あなたは本当に液晶画面での鑑賞に耐えられるのでしょうか? 音声だけは5.1チャンネルサラウンドになるのに、画像だけはノートパソコンの液晶画面で見るのですか?
これから先、有料動画コンテンツを加速度的に普及させるに当たり、ノートパソコンしか持たない消費者に対しては、思うように利用が伸びず、普及に当たって多きなマイナス要因になることが懸念されます。 メーカーサイドも、今後のこのようなパソコンの利用形態の変化に対して、それにふさわしい、コンテンツの育成に合うようなハードウエアの提案を、消費者サイドにすべき時に来ているのではないかと思います。
一度、同じ写真を、ブラウン管ディスプレイと液晶ディスプレイで見比べてみて、その差があなたにとって許容できるものかどうか確認し、また、動画を見る予定があるのならこれも見比べてから、買う機種を最終決定することを、強くおすすめします。
メーカーの宣伝に踊らされることなく、安く、見やすく、打ちやすく、高性能な、大型ブラウン管ディスプレイ付デスクトップパソコンを、皆さん使いましょう!