ライト私の好きなお酒 【ウイスキー編】

***スコッチウイスキー(シングルモルト)部門***

私の好きなウイスキーについて、これまた独断と偏見を交えご紹介したいと思います。 ◎印の物は、うちに来ていただければ飲むことが出来ますよ。 
スコッチウイスキーの名前は、スコットランド先住のゲール人のゲール語が使われていることが多く、なかなか素直に発音出来ないものが多いですよ。


          名 称           年数   度数   タイプ 印象
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第1位 グレンフレイザー GLENFRASER 1956年  不明   不明
これは、KT’s Bar で飲ませてもらった物で、本で探しても出てこない銘柄です。 ブランデーのように極めて芳醇なめらかで、これを飲んだあとはもう他の物は飲めなくなってしまいます。 今度東京に行ったときまた飲もー。

第2位 グレンファークラス GLENFARCLAS1969年 不明 スペイサイド
これも、KT’s Bar で飲んだもので、私の知るスコッチの上では、グレンファークラスと共に東西横綱を張る銘柄です。 今度行ったとき在庫切れになってなければいいけど。

第3位 ジュウェル・オブ・アイラ JEWEL OF ISLAY   22年  50度  アイラ島
ボウモアと同点3位に突然躍り出たのは、ラフロイグをルーツとするアイラウイスキーの最高傑作の一つだと自信を持って言えるウイスキーです。 ラフロイグは、15年物の上は何と30年しかないため、中間の20年から25年が飲みたいと常々思っていたのですが、丁度その年代に当たるジュウェルオブアイラは、20年以上のアイラウィスキーの一部だけが持つ、あの不思議な「神秘的な後味」がとても強く感じられ、しかもカスク物のため、凝縮された味わいと、程良い柔らかさがミックスして、まさに至福のウィスキーと私には感じられます。 今なら、「ティンカーベル」に置いてありますが、減ってしまうと困るので、決して私以外は飲んではいけませんよ (^ _ ^ ; )。 でも、一度試してみてください。

第3位 ボウモア BOWMORE   30年 ◎25年 43度  アイラ島
非常に好き嫌いの分かれる種類ですが、とにかく好きでたまりませんね。 アイレイ(アイラ)島で出来るウイスキーは、潮の香りや海草の香りが豊富で、初めて飲む人には違和感があるかも知れません。 ボウモアは、20年以上とそれ以下とは別物のように味が違います。 20年以上がおすすめですが、12年物のカスクがたまに店にあることもありますが、これはこれで独特の風味とカスクの味わいを楽しめます。 自宅にある25年物は、私にとって一番の宝物です。

第4位  ダラス・ドュー  DALLAS DHU   24年    60.54度   スペイサイド  
このウィスキーを初めて飲んだのは、MALT’Sのマスターに勧められてですが、飲んだ瞬間これは、ブレンディドウイスキーだと思いました。 とにかく、たくさんのいろいろな味わいが折り重なって広がってきて、これがシングルモルトだとは信じられませんでした。 バニラの香りや、かすかな松ヤニの香り等とても広がりのある味が楽しめます。 蒸留所はすでに閉鎖されており、今のうちに飲んでおかないと二度と飲めなくなりますよ。

第5位  グレン・マレイ GLEN MORAY  シングルバレル 16年  60度  スペイサイド 
このボトルは、スコッチモルトウイスキー協会のソサイアティーボトルで、シングルバレルです。 濃厚複雑な味わいで、飲んだ後も木の香りが長く残り、少量を飲んでも十分満足できる銘柄です。

第6位  ザ・グレンリヴェット THE GLENLIVET 12年    40度   スペイサイド
先日あるバーで、モルトウィスキーはやっぱり原点に戻ってこの「グレンリベット12年」を定期的に飲まないといけない、と言われて飲んだのですが、これが12年物とは信じられないくらいうまい! 価格は信じられないくらい安いです。 モルトウィスキー初心者の最初の一本として、また、ベテランのモルトウィスキー比較用の基準ウィスキーとして是非手元に置きたいものです。
ちなみにこのウィスキーは、英国政府登録第一号(密造酒でないこと)としても有名で、THEという定冠詞を付けることを許可された唯一のグレンリヴェットです。

第7位  グレーンモレンジ GLENMORANGIE ◎18年    43度   ハイランド
グレーンモレンジも色々な年代の物がありますが、私は18年物でないとダメなのです。 18年物だけに溶け込んでいる独特な不純物?の香りがたまりません。

第8位  ラフロイグ LAPHROAIG   15年  ◎10年  43度  アイラ島
このウイスキーは、つい先日まで下の区分だったのですが、ランクアップ!  10年ものと、15年ものは味がだいぶ違います。 15年ものは、18年から20年クラスの非常にまろやかかつ熟成した味わいで、10年ものの荒々しい味わいとは対照的です。 アイラの特徴がよく出ていて、私好みのウイスキーです。

※ラフロイグのスペルを、以前LAPHROIG と書いていて、東京の岡本さんからメールで「A」が抜けていると教えてもらいました。 後で分かったのですが、岡本さんは東京時代の仕事上の知り合いでした。 ラフロイグのスペルミスが取り持った不思議な縁でした。


その他、おすすめの逸品 これ以降の銘柄も甲乙付けがたい名品です。

● クライヌリッシュ CLYNELISH   ◎14年  57度   ハイランド
通好みのオールラウンダーなスコッチで、手軽にカスクの魅力を味わえます。 14年物とは思えないこなれた味わいと滑らかなのどごしです。

● マッカラン MACALLAN    25年 ◎18年  43度   スペイサイド
スコッチのロールスロイス、マッカランはいつ飲んでも、誰が飲んでもおいしい銘柄です。 シェリー樽によって造られる色と香りは、逸品です。 25年物が欲しいのですが、高くて買えません。

● ストラスアイラ STRATHISLA      ◎21年  40度   スペイサイド
これもマッカラン同様、滑らかで薫り豊かですが、より華やかです。  ついつい飲み過ぎてしまう銘柄。

● ハイランドパーク HIGHLAND PARK   ◎12年  40度   オークニー
このウイスキーは、極めて香りが豊かです。 ハイランドパークの栓を空けると、家のどこにいてもわかるほどです。(ほんとか〜?) 我が家では、アウトドアに行くとき持っていくウイスキーは、いつもハイランドパークです。

● スプリングバンク SPRINGBANK      21年  46度   キャンベルタウン
なかなか置いているバーが少なく、飲む機会が少ないのですが、これもとびっきりおいしいウイスキーです。 これもハイランドパーク同様、香りが豊かですが、より甘く芳醇な香りです。 もし飲みに行ったバーにスプリングバンクがあったら迷わず飲んでおきましょう。 

● カースブリッジ CARSEBRIDGE   ◎28年  56.9度  ハイランド グレーン
これは非常に珍しいウイスキーです。 ラベルによるとカースブリッジ醸造所は83年に閉鎖されたようですが、イギリスで最も古いグレーン醸造所だったようです。 グレーンウイスキー(大麦でないウイスキー)も丁寧に造られ28年物ともなるとモルト(大麦)ウイスキーと比較しても全く引けを取らないおいしさに育っています。

● ラガヴァリン LAGAVULIN       ◎16年  43度  アイラ島
これは、一度飲んだら絶対忘れないほどインパクトのあるウイスキーです。 まさに、パワフルかつ複雑な風味で、今まで人に勧めた経験では、二度と口にしたく無いという人と、ものすごく気に入る人と約半々で、どちらでも無いという人はあまり居なかったようにあります。 ウイスキー評論家のマイケルジャクソン氏は、このウイスキーに、95点という最高得点を与えていますが、批判もあるようです。
個性の非常に強いウイスキーですが、トロンボーンのメンバーで、うちでパーティーをやったとき、絶大な人気を博していまして、今度私が仕入れるとき、一緒に一本づつ買ってくるよう頼まれました。

● ノッカンドゥー KNOCKANDO       ◎15年  43度  スペイサイド 
このウイスキーは特別です。 ひたすら芳醇・滑らかを追求するスコッチの中で、この酒だけは全くこの流れに見向きもせず、本当に「一本気」な味を追求しています。 KT’s Bar でもある時、ひたすら芳醇な酒を追求した後、マスターに最後の一品のチョイスを御願いしたとき出されたのが、年代物のノッカンドゥーでした。 甘いほろ酔い気分に喝を入れられたようで誠にきりりとした締めくくりでした。 小説家、北方謙三氏は、この酒のことを「棒っきれみたいな酒」と評されていましたが、まさに言い得て妙です。

● カネマラ CONNEMARA         40度  アイリッシュ  
アイリッシュウィスキーでの一押しは、アイリッシュの世界では新参者の、カネマラです。 アイリッシュウィスキー独特の柔らかい香りに加え、まろやかな味わいが特徴です。 ウイスキーをストレイトで飲む初心者には、お薦めの一品です。


その他、今家にあるスコッチウイスキーたち

● グレンフィデック GLENFIDDICH◎18年 ◎12年 43度スペイサイド
  極めてライトテイストで、シングルモルト入門編。
● クレンキース   GLEN KEITH ◎21年  62度 スペイサイド

● グレンキンチー  GLENKINCHIE◎10年  43度 ローランド

● ダルウィニー   DALWHINNIE ◎15年  43度 ハイランド

● ラガンモア   CRAGGANMORE◎12年  40度 スペイサイド
  ビンに書いてある名前のにひげが付いているため、長い間「グラガンモア」
  だと思ってました。


● タリスカー    TALISKER  ◎10年  46度 スカイ島
      極めつけの個性派で、失恋したとき飲む酒としてお勧めしています。 いらない?

● オーバン     OBAN    ◎14年  43度 西ハイランド
     たまに、「オバーン!」と言って注文する人がいます。 勇気がありますね。



***スコッチウイスキー(ブレンディッド)部門***

私はスコッチウイスキーは、シングルモルトから入門しました。 正直に言うと、私も、シングルモルト偏重派の一人で、「ブレンドウイスキーにおいしいものが有ろうはずがない」と頭の片隅に有ったのですが、バーMALT’Sで初対面の若いスコッチ愛好家の方からいきなり是非飲むように勧められたブレンドウイスキーの名品「スペイサイド」により、頭をハンマーで殴られたような衝撃を覚えました。 「スコッチウイスキー雑学ノート」と言う本によると、シングルモルトは、音楽で言うと「コンチェルト」、ブレンドウイスキーは「シンフォニー」だと書いてありますが、まさにその通り。 良くできたブレンドは、マスターブレンダーの「技」により、単旋律で勝負していたシングルモルトの味が、複旋律にも重厚なコードにもなります。 ブレンドウイスキーについては、まだ銘柄を知りませんので、少しづつ加筆していきます。

          名 称           年数   度数   タイプ 印象
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第1位 スペイサイド SPAYSIDE 12年  43度   
私をブレンドウイスキーの世界に引きずり込みそうにさせている、ものすごいインパクトを持ったウイスキーです。 きわめて個性が強く、(バニラと松ヤニの味がミックスされているよう)ものすごく多くの味が一度に味覚を責め立ててくるような感じがします。 それでいて、後味がさわやかで、いつまでも後を引く「かっぱえびせん」のように、いつまででも飲んでいたくなるようなウイスキーです。
完全に生産が中止され、なかなか手に入りにくいウイスキーとのことですので、もし目の前に現れたら、その場で買うか、飲むかしてみましょう。

第2位 ロイヤル・ハウスホールド ROYAL HOUSEHOLD 
英国王室専用のこのウイスキーは、世界で3カ所でしか飲めないそうです。 もちろん英王室内と、スコットランドのローデルホテルのバー、そして最後が日本だそうです。 昭和天皇が皇太子時代にイギリスに行った縁で、日本にだけ特別に販売許可が降りているそうです。 最高級の原酒を厳選して、エドワード7世が自分専用のウィスキーを作らせたのがこれで、とにかく素晴らしいバランスと気品があり、「スコッチ党なら一度は口にしたいウィスキー」だということです。 MALT’S、Gem’s Barで飲む事が出来ます。

第3位 シンジケート 58/6 SYNDICATE 58/6  ランクアップ! 
このウィスキーは、元ホテルオーシャン45のメインバー「バルバトス」のバーテンダー岩切さんに教えてもらった銘柄で、長らく探していたけどやっと買うことのできた銘柄です。
正直に言って、買った当初はシングルモルトほどの強烈な個性がなく、まろやかで上品な味だなとは思ってましたが、そんなに飛び切りうまいという感じはありませんでした。
ところが、飲み始めて2ヶ月近く経った今、このウィスキーのうまさのとりこになっています。 上品で飲み飽きのしない味と、まろやかで芳醇な香り、一言でいって「上品」なブレンディドウィスキーです。 自宅での常飲用に、ちょっと贅沢だけどお勧め!

第4位 J&B リザーブ  ◎15年       43度 
個性のある素晴らしい、ブレンドです。 15年物のリザーブじゃないとダメですよ。


第5位 バランタイン BALLANTINE'S       ◎30年   43度  
私を酒の世界へ誘い込んだいわく付きの銘柄ですが、その後シングルモルトの世界を知るに従い、「個性」を楽しむスコッチの世界の中では、万人向きに造られるブレンディッドウイスキーは、やはり若干物足りなさを感じ、だんだん口にする機会が減ってきています。 しかし、やはりこの銘柄は、ブレンディドウイスキーの中では、ずば抜けておいしいと思います。


【飲んでみたい、ブレンディドウイスキー】   
  ○ロイヤル・アイランド 21年
  ○スペイサイド 21年



***バーボン・ウイスキー・その他部門***

● エズラ          ◎15年 ◎12年 ◎8年       50.5度 ケンタッキー・ストレイト
バーボンで、一押しはこのエズラです。 極めてメローできめ細かく大胆繊細な味。 15年物は、バーボンの王様。 バーボンの場合は、おいしさと値段は比例しないと思います。 「エズラ」って旧約聖書に出て来るんですよ。 

● エライジャ・クレイグ  ◎12年       47度 ケンタッキー・ストレイト
最近知ったバーボンの中で、ベストのお薦めは、このエラジャ・クレイグです。
エズラ同様、上品で個性のある味ですが、より透明でストレイトな感じです。
東京や宮崎では、見たこと無かったのですがが、鹿屋では普通に置いてありびっくりしました。
飲んだことのないバーボンファンは、一度飲んでみてください。 値段は高くありません。

● ワイルドターキー  ◎ケンタッキー・レジェンド ◎8年 50.5度 ケンタッキー・ストレイト
このケッタッキーレジェンドは、うちにあるバーボン系で一番高い酒です。 家内が、「ワイルドターキー、ビンが変わったの? おいしくなったね」と言っていた。 黙ってましたが、値段が10倍するのだからうまくて当たり前じゃ! 一番バーボンらしいウイスキーですね。

● カナディアンクラブ  20年  ◎12年 ◎8年   40度   ブレンディッド・カナディアン
カナディアンクラブの20年を見かけたら、とりあえず飲んでおきましょう。 なかなか置いてある店がありませんが、とびきりおいしいカナディアンウイスキーです。 女性の一番好むウイスキーかも知れませんので、デートの時どうぞ。

● 山崎      シェリーフィニッシュ  15年              ジャパニーズ・シングルモルト
日本製で唯一お勧めできるのは、このシェリーだるで熟成した山崎です。 マッカラン系の味で、香り高く落ち着いた風味です。 「やれば出来るじゃん」という、今後の日本製ウイスキー造りのお手本です。



***テーブル・ウイスキー部門***

テーブルワインというカテゴリーはあっても、テーブルウイスキーというものはありませんが、あえて気軽に食事時にでも飲むウイスキーという意味でいくつか挙げると次のような物になります。
● カティーサーク   ◎12年       43度 ブレンディッド
このカティーサーク12年は、ディスカウントストアで買うと非常に安い上に、なかなかおいしいので、うちのテーブルウイスキーの主役格です。 ただ、若干作られた(人工的な)味がしないでもありませんが。

● シーバスリーガル  ◎12年       43度 ブレンデッッド
気軽に飲みたいときの定番は、シーバスリーガルです。 味にくせが無く、どんな気分の時でもOK。 〜しながら、の時に飲むウイスキーとしては最高では?

● ジョニーウォーカー ◎12年       43度 ブレンディッド
ジョニ黒は、もっぱら水割り(日本式)で飲みます。 食事中でもおいしく飲めます。

● オールドパー    ◎12年       43度 ブレンディッド
オールドパーは、ブレンディッドウイスキーの中では珍しく、個性を主張するタイプのウイスキーですね。 たまに無性に飲みたくなることがあります。

● バランタイン    ファウンダーズリザーブ43度 ブレンディッド
 
● キングオブスコッチ ◎12年       43度 ブレンディッド
 
●  I.W.ハーパー      ◎               40度  ストレイト・バーボン
社会人成りたての頃よく飲みました。 今でも無性に懐かしくなり、飲むことがあります。
            


【私のお薦めコレクション】


ご自宅で、お酒を飲まれるのであれば、是非支払うお金と飲んだ満足度のコストパフォーマンスがベストであるものを揃えたいものです。 
私の独断と偏見により、自宅で飲まれるベストのお酒を紹介します。

【ウィスキー】
自宅では、3本のウィスキーを常時置いておくようにしましょう。

1.グレンリベット 12年
12年ものとしてはこれ以上のものを知りません。とにかく高品質でいつ飲んでも飽きが来ないシングルモルトスコッチウィスキーです。 宮崎の酒屋さんでは、2900円で買えます。 とにかく常飲用ベスト!!

2.シンジケート58/6  
二本目は、ちょっと気分を変えたいときのためのとっておきウィスキー、シンジケート58/6です。ふくよかな味わいと、信じられないくらいやわらかな口当たりが、ちょっと贅沢な気分にさせてくれます。常飲用としてはちょっと贅沢ですが、いつも手元に置いておきたい一本ですね。 女性が自宅に訪ねて来たときは、迷わずこのウィスキーを出しましょう。 これは、宮崎では買えないので通販で7000円位です。

3.
マッカラン 18年  
これは、スコッチウィスキーのロールスロイスと言われている定番中の定番ウイスキーです。 シェリー樽で熟成された独特の色・味・香り。 どれをとっても超個性的かつ極上の味わいです。 これは、ブランデーと同じく毎日飲むようなウィスキーではないと思いますが、とっておきの時、どうしても飲みたくなるときのために、是非自宅にキープしておきたい一本です。 これは、宮崎の酒屋さんで、7000円位で買えると思います。 もっと安いマッカラン12年もありますが、18年じゃないとだ〜〜め。

【番外編】

4.ラフロイグ10年、又は、ラガヴァリン16年  
3本の紹介のはずでしたが、もう一本アイラ島のスコッチをどうしても入れておきたいと思います。 ラフロイグもラガヴァリンも、アイラ島独特の個性的な味わいを伝えてくれます。 うちの会社では「正露丸」として有名ですが、4杯飲んだらまず間違いなくファンになるか、アンチになるか分かれるお酒です。 どうしても、アイラ島のモルトでないとだめな夜があります。 疲れた神経を休ませたいとき、逆に、精神を昂らせたい時、無くてはならないウィスキーです。 アイラ島のモルトとしては、個人的にはボウモアを勧めたいのですが、お薦め対象は
21年もの以上になり価格も一万円を超えるため、初めて揃える4本うちの一本としてはちょっと突出しすぎかなという気がします。 ラフロイグは4000円くらい、ラガヴァリンは5000円くらいで宮崎の酒屋で買えます。


【ウイスキーに関してのおすすめ本とスコッチモルトウイスキー協会】
モルトウイスキー大全            土屋守        小学館
ブレンディドスコッチ大全           土屋守        小学館
スコッチモルトウイスキー           とんぼの本     新潮社
Malt Whisky Companion           Michael Jackson  Dorling Kindersley
ウイスキー                   CWニコル      徳間書店
ウイスキー雑学ノート             双神 酔水      ダイヤモンド社
もし僕らの言葉がウイスキーであったなら 村上春樹       平凡社
MALT WHISKY FILE              John Lamond     CANONGATE


バーMALT’Sのマスターに勧められて、イギリスに本部があるスコッチ・モルトウイスキー協会に入会しました。 左のが会員証です。 日本で1104番目の会員のようです。 
ここに入会すると、ソサイエティーボトルといって、協会が蔵元から原酒の樽を買い付け、樽からそのまま瓶詰めした、つまり、ほかの樽と混ぜず、フィルターで濾さず、水を加えず、ウイスキー本来の味をそのまま飲むことが出来るボトルを会員限定で購入することが出来るのです。 水を足してないのだから、当然度数は55度以上になりますし、フィルターにかけていないので、水を足すとうっすらと濁ることもあります。 ウイスキーは、貯蔵されていた樽ごとに個性に違いが出てきます。 普通は、その個性を消すために、多くの樽の中身を混ぜ合わせるのですが、協会では、樽の中でも特に質のいいものを選び出し、「シングル・モルト」ならぬ、「シングル・バレル」として滅多に飲む機会のない、高品質のウイスキーを提供し、モルトウイスキーの愛好家を増し、本物の味を知ってもらおうと活動をしています。 その他、いろんなイベントや珍しいウイスキー、関連書籍等の紹介と、イギリスでの協会施設の利用等の特典があります。 
協会特製のウイスキーグラスは、チューリップ型でモルトウイスキーを飲むには理想的な形をしているのですが、これをマスターにプレゼントしていただいたもので、自宅で愛用させてもらっています。 
スコットランドのウイスキー醸造所巡りをする旅は、ウイスキー愛好家共通の夢ですが、マスターが行った旅の話を聞くたびに、ますます行ってみたくなります。 あちらの、ウイスキー専門パブでは、「ボトルキープ」ならぬ、「モトル樽キープ」が有るそうです。 パブの壁にずらりと客のキープ樽が埋め込まれ、客はその鍵を持っていて、飲みたいときに自分の樽から注いで楽しむことが出来るそうです。 究極の贅沢だと思いませんか?
私もいつか、ボウモアの25年以上の古い樽を買い付けて、自宅で心ゆくまで楽しみたいなぁ。

ここで是非お薦めしたい本が、村上春樹さんの書いた『もし僕らの言葉がウィスキーであったなら』です。 ベストセラーになっているのでご存知の方も多いと思いますが、私の一番愛するアイラ島と北アイルランドのウイスキー醸造所を巡ったときの旅の記録です。
村上さんの奥さんがきれいな写真をたくさん撮っていて、私の愛するボウモア醸造所で実際にウイスキー作りに携わっている人の写真なども出てきて、とても興味深かったです。 この中に出てくる文章の中で、最も興味深く、是非ご紹介したい一節が、アイラウイスキーの味見をする箇所で、『一くち飲んだらあなたは、「これはいったいなんだ?」とあるいは驚かれるかもしれない。でも二くち目には、「うん、ちょっと変わっているけど、悪くないじゃないか」と思われるかもしれない。もしそうだとしたら、あなたは……かなりの確率で断言できることだけれど……三くち目にはきっと、アイラ・シングル・モルトのファンになってしまうだろう。』というものです。 是非、アイラ・シングル・モルトウイスキーを試してみてください。 最もポピュラーでちょっとしたバーには必ず置いてあるのが、「ラガヴリン」です。 最もお薦めは、もちろんボウモア25年(30年はまず見かけない)です。(22年21年でも可ですが、12年は全く別の味がします)

と言うわけで、今度一度、バーMALT’SやバーKodamaで、スコッチウイスキーを一緒に飲みませんか?

    



ライト私の好きなお酒 【ビール編】

ビールといえば、「ドイツ」というのが通り相場ですが、ドイツのビールは地場で作られ、そのまま地場で消費される、いわゆる生ビールが主流で、瓶詰めで輸出されるというものは、そう多くはありません。 実は世界で一番ビール造りが盛んでいろんな種類のビールが造られているのは、「ベルギー」です。 ベルギーには、「ランビック」ビールというまことに不思議なビールがあります。 これは、その醸造所に昔から住んでいる天然の酵母によって造られる世界中他のどこでも決してまねできない神秘的なビールです。 神秘的だから、すべてうまいというわけではありませんが、色々な果物で味付けした物や、香りの違いを楽しむことが出来ます。 種類別に、私の好きなビールをご紹介します。


 
【ランビック】 自然酵母ビール

サン・ルイ(セント・ルイス)グーズ    ベルギー


ビールの深ーい世界へ、私の好奇心を誘ったビールが、このサン・ルイ・グーズです。 本場ヨーロッパのビールに初めて触れた私の舌が起こした反応は、「ビールを頼んだはずなのに、ビールの瓶から何でワインが出てきたんだ??」という戸惑いです。 私の持っていた「ビール」の概念が音を立てて崩れた瞬間でした。 おいしいのですが、毎日飲みたーいとは思いませんでした。  サン・ルイには、このほか、クリーク(チェリー)、フランボワーズ(いちご)、カシス、ペシュ(もも)という味の違う4種類のビールがあります。


【トラピスト(アビイ)】 修道院ビール

オルヴァル           トラビスト ベルギー

シメイ・ブルー         トラビスト ベルギー

セントセバスチャン・グランクリュ  アビイ ベルギー


修道院では昔からビール造りを、修道院運営費用に充てるため行ってきたそうです。 昔ながらに、丁寧に伝統的に造られたビールの質と味は、世界のビールの最高峰と呼べるのではないかと思います。 正確には、トラピストは、今も修道院自身で作り続けているビール、アビイは昔の修道院で造っていたビールをOEM生産している醸造所ビールのことだそうです。 私には、このてのビールが一番合っているようで、私の好きなNo.1からNo.3までが、このオルヴァルシメイブルーセントセバスチャングランクリュという修道院ビールで占められています。 基本的に、日本人にも違和感無く飲める味ですが、色はやや濃いめで、こくと香りが格段にふくよかです。 オルヴァルとシメイは小さ目のビンで、セントセバスチャンは、大き目のきれいな陶器に入っています。 セントセバスチャンは、茶色と白の容器がありますが、白いほうがお勧めのグランクリュです。 宮崎では、シメイはバー茶居珈で、セントセバスチャンは、パナシェ(アーバンホテル)で飲むことが出来ます。 また、オルヴァルは、バーMALT’Sで飲む事が出来ますので、是非一度飲んでみてください。

ベルギーには、この他にも山ほどおいしいビールがあり、中にはアルコール度数18度とか、小ビン一本「とても飲めない!」という信じられない味のものまでたくさんあります。 とりあえず、他の地域のビールに行ってみましょう。



ギネス                    アイルランド
ご存知のとおり、この手のビールは冷やして飲んではいけません。 常温で飲むのが通常で、地元では珈琲を飲むようにちびりちびりと飲むそうです。 深いコクと香りが自慢で、ビールという飲み物に対する求めるものが、日本と外国では違うのだなあと感じることができるビールです。

333(バーバーバー)         ベトナム
アジアには、なかなかこれといったビールが無いのが実情ですが、逆に日本のビールよりまずいビールが無いことも確かです。 その中で、アジアナンバーワンとお勧めしたいのが、このベトナムのビールです。 ヨーロッパ統治時代にフランスの技術で作られたとかいうこのビールで、日本よりおいしいビールを飲むベトナムという国を見直してしまいました。 普通の酒屋にはなかなか置いてありませんが、ベトナム料理の店に行けばたいてい置いてあります。

青島(チンタオ)ビール        中国
中国も地域により、ビールの味がだいぶ違います。 ドイツ租界だった青島で作られたビールがおいしいのも当たり前かもしれません。 千葉に住んでいるころは、たまに酒屋でビン入りの青島ビールがたくさん入ってくることがありましたので、そのときは、ケース単位で買っていました。 料理にとても合う味だと思います。 北京ビール・上海ビールも現地で飲んだのですが、かなりおいしかったと思います。 また、おとなり台湾の、台湾ビールもなかなかいけます。

アンカー・スチーム・ビール     アメリカ
アメリカは、バドワイザー・クワーズのような、のどの渇きを癒す水のように味の無いビールが、圧倒的に主流となっていますが、良質なビールを造る地ビールもたくさん在るようです。 その中でも、老舗中の老舗で、地ビールの代名詞になって居るのが、サンフランシスコのアンカー・スチーム・ビールです。 ヨーロッパのビールと比べるとやはり個性が不足しているようですが、コク・香りとも本格派といえます。 とは言っても、同じ高いお金を出して飲むなら、やっぱりヨーロッパのビールにした方がいいかも……。

日本のビール
日本も、ビール作りではアメリカの真似をしてしまったのか、個性的でおいしいビールはありません。 タイプは、下面醗酵のピルスナータイプと黒ビールと称する下面醗酵の濃色ビールだけです。 ドイツでは、「ビール純粋法」という法律で、ビールには、大麦とホップ以外を原料としてはいけない事になっていますが、この基準で言うと、日本でビールと呼べるのは、恵比寿ビール、キリンブラウマイスター、サントリーモルツ、の3つだけではないでしょうか。 飲み比べるとはっきりしますが、この3つと他のビールでは、極端に味や香りが違います。 私は、日本のビールでは、上に挙げた順番で好きです。 黒ビールについては、イギリスのエールやスタウトとも違い、中途半端なのですがたまに飲んでいます。 

日本にもようやく、地ビールが出てきました。 ただ、当然といえば当然ですが、ビール作りの経験の無い人がいきなり、地ビールと銘打ってビールを作ったとしても、おいしいものが出来る訳がありません。 残念ながら、日本の地ビールの大半は、日本の大量生産ビールの水準以下のものと言わざるを得ないでしょう。 その中でも、地元宮崎の「ひでじビール」は、かなりレベルの高い味を味を出しているのではないかと思います。 大分の「銀河高原ビール」は、ネーミングとビンがとてもすばらしいですが、このビールは、ラベルには早く飲め早く飲めと書いてありますが、賞味期限を越えて常温で保存しておいても、味の変化があって楽しめるビールです。 
日本の大ビールメーカーは、「マーケティング」という陥ってはいけない呪縛にはまり込み、発泡酒などという下劣な飲料までも広めてしまう有様で、とても日本のビール文化を任せられる状態ではありません。 もともと味がわからない、平均的な消費者の意見ばかり聞いていれば、「味より値段」ということは分かりきっているので、一時はシェアを落としてでも本当のビールの味を提案していく姿勢がほしいものです。 本当の味を追求する地ビールメーカーと、消費者に期待したいと思います。

霧の蔵ブルワリー(宮崎産地ビール) 新登場!
このビールのことは、製造元の霧島酒造の方からおいしいから一度飲んでくれと話はされていたのですが、飲む機会が無く、今日グリーン博宮崎の会場で、やっと飲むことが出来ました。 種類は、もともと、ブロンドエール、ベールエール、ゴールデンエール、アンバーエール、スタウトというのがあるそうで、会場で出していたのは、日向夏(発泡酒)、ゴールデンエールとスタウトでした。 私はゴールデンエールを選んだのですが、第一印象は、「香りがすごく良い」ということで、飲む前からおいしさの予感が漂いました。 味は、しっかりしていて非常にコクがありまろやか、かつキレのある辛口です。 これはまさに本場の味と言うことで、驚きました。 日本産ビールのうちで、上位ランキングです。
皆さん芝生の上で寝っころがりながら飲んでましたが、違いは分かったかなあ。 でも、こういう形で一般の人が普通に地ビールに接する機会を増やしていき、徐々に発泡酒のまずさが理解できるようになる、ということが大事なのでしょう。

サントリーモルツ・スーパープレミアム 新登場!
このほど発売された、サントリーモルツ・スーパープレミアム2001は、過去に発売された日本の量産ビールの中で最もおいしいのではないでしょうか? 豊かな香りと、しっかりしたこくがすばらしく、味もかなり濃いめです。 明らかに「エビス」を抜いて日本一になりましたが、こういう方向での競争を他社も頑張ってやってもらいたいものです。 
今、発泡酒に対する増税の議論がなされていますが、私は増税に賛成です。世界的にも類を見ない、粗悪なアルコール飲料を優遇しなければならない理由はなく、価格のみの競争に早く終止符を打ち、質の競争に向かってほしいですね。 逆に地ビール減税が先送りになったことは残念です。


【ビールに関してのおすすめ本】
ベルギー地ビールの世界
世界のビールベスト50       とんぼの本   新潮社
Beer Companion           Michael Jackson

   


ライト私の好きなお酒 【カクテル編】

 カクテルは、特別な飲み物です。 毎日、マティーニばかり何杯も飲んでいる人、オールドファッションドしか飲まない人等というのは、やはりお酒との付き合い方が若干いびつにあるように感じます。 カクテルは、毎日だらだら飲む酒ではなく、その場その時、相手や気分によって、もっともふさわしい一杯を選び出して飲むことこそに意義があるように思います。
 というわけで、誰とどこでどういうカクテルを飲んだかは、だいたい覚えており、カクテルの種類ごとに、甘い思い出、苦い思い出があります。
 カクテルの種類は、たくさんあり、好きなカクテルすべてを書くわけにはいきませんが、いくつかピックアップしたいと思います。

 また、自宅でカクテルが出来ると、その日の気分でいろいろな味が気軽に味わえます。 それになんと言っても、良いウイスキーやビールやワインを飲むよりも、カクテルを作るほうが、断然経済的。 カクテルで使うお酒なんて、そんなに高いものを使わなくても十分。 最初の間だけ、2〜3千円のリキュールを少しづつ買い足していけば、あとはシェーカーとジュースと氷があればOK。 簡単ですから、是非自宅でカクテルを作りましょう。


※※紹介してあるレシピは、代表的な内容のみ記載しており、ビター類等が含まれることが多いので、実際に作られる場合は、マニュアル等を参考下さい。※※


【食前酒として】

キール         【ホワイトワイン(辛口)、カシス少量】

キールロワイヤル 【シャンパン・カシス少量】 
なかなかグラスでシャンパンを出してくれる店は少ないですのであったら一度飲んでみましょう。 ちなみに、バーKodamaでは、いつでもグラスでシャンパンが飲めます。

ミモザ          【シャンパン・オレンジジュース】 

ドライマティーニ   【ジン・ドライベルモット少量・オレンジビター】 
言わずもがなカクテルの王様。ジンの種類を変えていろいろ試してみましょう。 また、シェークしてもらってもおいしいです。


【ゆったりしたい時、または恋人同士で】

ビトゥウィーンザシーツ 【ブランデー・ホワイトラム・コアントロー(またはホワイトキュラソー)】
やや強めですが、ブランデーベースのおいしいカクテル。 恋人同士で一杯目に飲むカクテルとしてベストではないでしょうか。 最後の一杯として飲むと、かなりきくので、寝てしまうかも。

マンハッタン 【バーボンウイスキー(またはライウイスキーまたはカナディアンウイスキー)・スイートベルモット・アンゴスチゥラビター】
とてもおいしいウイスキーですが、主となるウイスキーの種類で味が全然変わります。 自分の好きなウイスキーの種類を見つけておくことをお勧めします。 オーダーするときに、何のウイスキーを使うか聞いておく方が安全です。 時々、日本のウイスキーやスコッチで作るとんでもない物が出てくることがありますので。

マイタイ 【ラム・オレンジキュラソー・パイナップルジュース・オレンジジュース・レモンジュース】
マイタイとは、「最高」という意味だそうで、トロピカル系のカクテルでは、私の一番好きな物です。 これだけ入れる種類が多いと、自宅で作るのはめんどくさくなり、味も何となくうまくいかないので、もっぱらバーで、特に海外に行ったときのホテルのバーで良く頼みます。 ただ、男一人でこんなの飲んでるのも変なので、「飾り付け一切無しで、タンブラーで出してくれ」といっていつも頼んでます。

チチ 【ウォッカ・パイナップルジュース・ココナッツミルク】
マイタイの次に好きなトロピカルが、チチです。 もともとココナッツミルクを使った料理や飲物が好きなせいもありますが、ゆったりとした気分になれます。 アルコール度数が約7度と低すぎるのが欠点。 このカクテルのウォッカをラムに変えるとピニャカラーダになります。

マルガリータ 【テキーラ・ライムジュース・ホワイトキュラソー(またはコアントロー)】
テキーラベースの最高傑作ではないでしょうか。 このカクテルには、若い頃の苦い思い出があり、飲むたびに思い出します。

ロングアイランドアイスティー 【ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ・ホワイトキュラソー・レモンジュース・シュガーシロップ・コーラ】
8種類の材料で出来ており、これらの材料の微妙な配合から、本当にアイスティーのような味になる魔法のようなカクテルです。 自宅で何回かトライしましたが、面倒臭い上に満足できる味にならず、自宅で作りたくないカクテルのNO.1ですね。 アルコール度数は約19度で、一般に言われているほど高くありませんので、女性でも大丈夫でしょう。

XYZ 【ラム・ホワイトキュラソー・レモンジュース】
非常にすっきりとした上品でおいしいカクテルです。 これも恋人同士で飲むカクテルの中盤から終盤にかけて登場させたいカクテルです。 もっともっと有名になっていいのではないでしょうか。

ボヘミアン・ドリーム 【アプリコットブランデー1/2・レモンジュース1ダッシュ・オレンジジュース2tsp・グラナデンシロップ1 1/2、シェークしてソーダで満たす】
なかなかカクテルの本にも出てこないカクテルなので、詳しいレシピを書いておきました。 ソーダ水を入れるタイプと入れないタイプがありますので、オーダーの際は必ず、「ソーダ入り」で注文して下さい。 これもうまく作られると、とびきりおいしいカクテルです。 アルコール度数が低いので、あまり飲めない方にもお勧めです。


【ハードボイルドに】

フランシスアルバート(フランク・シナトラ) 【タンカレー・ジン 1/2、ワイルドターキー1/2、ステア】
これは、尾崎浩司氏オリジナルカクテルですが、すばらしいカクテルです。 ジンとウイスキーを半分づつ混ぜただけですが、とてもジンとウイスキーとは信じられないようなすばらしい香りが出来上がります。 とても度数が高いカクテルですが、どんなバーでも、自宅でも簡単に作れますので、是非一度味わってみて下さい。 このカクテルの面白いところは、同じジンとバーボンでも、この銘柄以外では決してこの香りと味は出ることはなく、とんでもない物しかできません。 このカクテルはくれぐれも飲み過ぎに注意!

イングリッド・バーグマン 【ウォッカ2/3、アクアヴィット1/3、クレームドバイオレット1tsp】
これも、尾崎浩司氏のオリジナルです。 アクアヴィットは冷凍庫で凍らせておきます(凍らない)。 イングリットバーグマンを彷彿とさせる上品で美しいカクテルが出来上がります。 アルコール度数は、これもかなり高いです。 私は、このカクテルを作るためだけに、アクアヴィットを買いました。


【甘いカクテル】

アレキサンダー 【ブランデー・クレムドカカオ・生クリーム】
カカオと生クリームと甘いブランデーですから、ほとんどお菓子のようなカクテルです。 食後にデザート代わりに飲んでみてはいかがですか。

ピニャコラーダ 【ラム・パイナップルジュース・ココナッツミルク】
トロピカルカクテル「チチ」の兄弟カクテルです。 パインとココナッツのハーモニーが絶妙。


【酔いたくないとき・酔い覚ましに】

カンパリ・オレンジ 【言うまでもなく、カンパリとオレンジジュース】
長らくカンパリという飲物とは疎遠であまり飲むことがなかったのですが、千代田フィルのミーちゃんがカンパリカンパリと騒ぐので、試しに飲んでみたら、これがうまい!! 今のところカンパリの初心者なので、オレンジかグレープフルーツに入れて飲んでますが、おいしいフレッシュオレンジジュースに絶妙な割合のカンパリが入ったカンパリオレンジは、めちゃめちゃおいしい。 ただし、ジュースがまずければ絶対においしくなれないので念のため。

シンデレラ 【オレンジ・レモン・パイナップル】
お酒の飲めない人にお勧めするカクテルは、シンデレラです。 上等のジュースを、シェイカーでシェイクして、カクテルグラスで飲むシンデレラは、アルコール分0ですが、お酒を飲んでる雰囲気にさせるおいしいカクテルです。 彼女が(彼が)飲めなくなったら、これを出してあげましょう。

スプモーニ 【カンパリ・グレープフルーツ・トニックウォーター】
さっぱりさわやか、アルコール度数は5度前後のごく弱いカクテルです。 私は飲み過ぎて醒ましにかかるときは、スプモーニをよく使います。


【気楽に〜〜しながらカクテル】

キューバリブレ(キューバリバー) 【ラム・ライムジュース・コーラ】
ビデオを見ながら、音楽を聴きながら、本を読みながら、気楽に何か飲みたい。 でもコーラでは物足りないという時、ライムとラムの香りのあるこのキューバリブレは、ぴったりです。 でも、うちの子供が間違って飲んで泣きそうになったことがありますので、子供の手の届かないところに置きましょう。 自宅で簡単に作れます。

マティーニオンザロック 【ジン・ドライベルモット】
これも、自宅で作るのはチョー簡単。 氷を入れたグラスに好みのジンをどぶどぶ入れて、ドライベルモットをちょっと垂らすだけで出来上がり。 でも35度くらいあるから、いつのまにか飲み過ぎになってしまうのでご用心。

ジントニック 【ジン・トニックウォーター】
トニックウォーターは、ケース買いしておくと、ビンの処理が便利です。 これも、ジンをどぶどぶ入れて、トニックウォーターで割るだけなので簡単に出来ます。 ちょっとライムジュースを垂らしてもおいしいですね。 特に夏場は、手放せないカクテルです。

ソルティードッグ 【ウォッカ・グレープフルーツジュース・塩】
これまた簡単。 グラスの縁をぬらして、塩を乗せておくことを忘れると、塩犬ではなくテールレス・ドッグ(しっぽのない犬)になってしまいます。


【その他お勧めのカクテル】

アレキサンダーシスターズ 【ジン・クレムドミント(グリーン)・生クリーム・】
甘口で、ミント系が大丈夫な人には、お勧めのおいしいカクテル。 ブランデー系のアレキサンダーの親戚です。 これも、デザート代わりにいいかも。

グラスホッパー 【クレムドカカオ・クレムドミント・生クリーム】
これも、アレキサンダーシスターズによく似ていて、ミント系です。 ただ、こちらはより濃厚でアルコールは低めです。


★★ カクテルとっておきのレシピ ★★

Sugita's スペシャル

   ◆ディータ(ライチリキュール)
   ◆グレープフルーツジュース
   ◆ホワイトワイン(辛口)  を1/3づつ、シェークしてカクテルグラスで


このカクテルをおいしくないと言った人は今までいません。 ディータとグレープフルーツは非常に相性がいいようです。 我が家のカクテルパーティーでは必ず登場するアイテムです。 最大の欠点は、アルコール度数が弱すぎていくら飲んでも酔わないことです。 アルコール度数を高めようと、ウォッカとかいろいろ混ぜて試してみましたが、味が変わって全部ダメでした。

超お薦めのカクテル、「ロック&ライ」

今、自宅でずば抜けて一番飲んでいるのが、この「ロック&ライ」と言うカクテルです。
誰に勧めても、ウィスキーが飲めない人でも、たいていおいしく飲むことが出来ます。
これも、シティークラブのマスターに教えていただいて、シティークラブのメニューにあるのですが、普通のカクテルの本には、まず出ていません。 なぜカクテルブックに出ていないか、本当に不思議になります。

作り方は簡単です。
 ○ライウィスキー又はバーボンウイスキー(無ければスコッチウィスキーでも可)に、
 ○レモンジュース少々と、
 ○ガムシロップ(砂糖)を少し入れて、シェイクします。 それを、ロックにして飲むのです。 

本来は、カクテルグラスに入れるそうですが、ロックがお薦めですね。
シェイカーやガムシロップが無いという人も、もちろん多いと思います。 私も、宮崎の自宅にはシェイカーもガムシロップもないのですが、心配ご無用。

グラスに氷を入れて、バーボンウィスキーを7分目くらい入れ、レモンジュースを10〜15ccと、砂糖をスプーンに軽く一杯入れ、グラスの口を手のひらでしっかりふさいだまま、コップを両手で上下に激しく、ガシャガシャと振るのです。 これで、おいしいロック&ライのできあがりです。
バーに行ったときは、「ロック&ライ」と言っても、まず通じないので、「バーボンウィスキーにレモン少々とガムシロップを少し入れて、シェイクし、ロックスタイルでください」と言えば、どんなバーでも作ってくれますので、まずは、一杯お試しください。 レモンの量をあまり多く入れすぎ酸っぱくさせない事と、甘味は控えすぎないこと。 これが秘訣ですので、あなたのベストのロック&ライを自分で作ってみてくださ〜い。

バーボンウィスキーはどんなに安い奴でもOKです。 高級なスコッチや、日本のウィスキーより、バーボンであることが大切です。 うちでは、一本980円のバーボンで美味しいロック&ライを作って飲んでますよ。

その日の気分に合わせ、レモンとガムシロップの量を微妙に変え、ベストの味が出たら、ラッキーな気分になります。
本当にこんなに簡単で、こんなに美味しいカクテルが、どうして有名でないか不思議でなりません。


Sugita No.2

  ◆オレンジジュース      :4
  ◆ウォッカ          :3
  ◆ディータ(ライチリキュール):2
  ◆アプリコットブランデー   :1
     上記の割合で、シェークしてカクテルグラスで


このカクテルは、まあまあおいしいと思うのですが、人に出した実績がまだありません。 どんなもんですかね?

メトロポリタン

   ◆ブランデー
   ◆デュポネ
   ◆ホワイトミント  を1/3づつ、シェークしてカクテルグラスで。


カクテルの本にもほとんど登場しない、バーで注文してもまず分からないカクテルです。 松山のバーで、結婚前に教えてもらいました。 ミントが大丈夫な人にはお勧めですが、デュポネを置いてないバーも多いので、飲む機会が少ないですが、一度作ってもらって下さい。

バナナ・ブリス

   ◆ブランデー
   ◆クレムドバナナ を1/2づつ、シェークしてカクテルグラスで。


このカクテルもなかなか本に出ておらず、しかもいろんな説のあるカクテルですが、このレシピをお勧めします。 バナナと言われればなるほどと納得できるのですが、ブランデーと混ぜ合わせるると、なかなか分からない不思議な味になります。甘口で、非常に飲みやすいカクテルですが、悪酔いしやすいカクテルでもあるので、要注意。

カイペリーニャ

   ◆ピンガー(ブラジルのスピリッツ)
   ◆レモンとグラニュー糖と小すりこぎ


これは、作り方に少々作法がいります。 大きめのロックグラスにレモンの8分の1切りを数個入れて、小さいすりこぎで皮ごとグラスの中でつぶしていきます。 グラニュー糖を小さじ一杯ほどいれ、氷をたくさん入れます。 それから、ピンガーをなみなみと注ぎ、かき混ぜて出来上がり。 グラニュー糖は溶けずに残っている状態がグッドです。 間違っても液状のガムシロップ等を使ってはいけません。 ピンガーは、サトウキビから作るブラジルの焼酎で、40〜50度あります。少々独特のにおいがありますが、慣れてくるとこれがたまらなく良いのです。レモンの酸っぱさと砂糖の甘さとのコンビネーションも抜群で、ブラジル料理になくてはならないものです。 以前千葉の社宅に住んでいた頃は、社宅の奥さん達に受けて、あちこちで酒盛りがあったという話。 また、ピンガーをココナッツジュースで割って飲むのも最高においしいので是非お試しあれ。

【カクテルに関してのおすすめ本】
カクテルブルース in N.Y.  Herve Le Tellier  求龍堂
   (カクテルにまつわるしゃれたエッセイ集 超お薦め)
バー・ラジオのカクテルブック               柴田書店


    



ライト私の好きなお酒 【その他】


1.その他のスピリッツ

★ラム  ロン・サカパ・センテナリオ Ron Zacapa Centenario グァテマラ 23年

ラム酒のコレクションは、ホテルオーシャン45のメインバー「バルバトス」に多くあります。 その中のラムの逸品がこの「ロン・サカパ・センテナリオ」という、グァテマラ製の23年物のラムです。 色は深い琥珀色で、甘い香りと、コクのある味わいは、「ラムがこんなにおいしいものか」という感動を得られます。 女性にもぴったりの甘口で、カクテルやウィスキーの合間に、アクセントとしてこういうお酒を楽しむのも良い趣味ではないでしょうか。


2.宮崎・鹿児島の焼酎

私は、35度未満の焼酎を飲むことはほとんどありませんが、宮崎にはおいしい焼酎がありますので、是非お試し下さい。

百年の孤独 むぎ 樫ダル貯蔵 40度

これを作っている黒木本店は、本当にこだわりの酒造りをしています。 私は、百年の孤独は焼酎のロールスロイスだと思っています。 ほとんどウイスキーに近い味ですが、焼酎独特の香りもあり、食事にも良く合います。 宮崎でもなかなか手に入らない(宮崎空港か百貨店か)酒ですので、現物があったら即買っておきましょう。 県外の人へのいいお土産にもなります。 ほんとに宮崎産かと思うほどの、ネーミング・ボトルデザイン・マーケティングと高品質の味を持っているお酒です。ビンごと冷やしてストレートか、ロックで飲みましょう。

孤独な天使 デイツ 樫ダル貯蔵 36度 

これは、世界唯一の焼酎かも知れません。 中東産出のデイツという果物(見たこと無い)から作り、樫ダル長期貯蔵をしたブランデーのようなお酒です。 井上酒造の寺田社長のアイデアで、高付加価値の酒造りの模索から生まれたとても珍しくおいしい焼酎です。 ストレートまたはロックで飲みます。 宮崎では、ホテルプラザ宮崎・宮崎空港等で売っています。

綾セレクション むぎ 樫ダル貯蔵 38度 

この焼酎も、樫ダル貯蔵です。 タイプ的には百年の孤独と同一で、雲海酒造が作っています。 グッドデザインのビンに入っており、これは豊富に売られているので気軽に飲むことが出来ます。 もっぱらロックで飲みます。

甕雫(かめしずく) いも 瓶貯蔵

南九州正当派いも焼酎のお勧めは、京屋酒造の瓶雫です。 これも瓶による長期貯蔵物で、樫ダルのような色は付いていませんが、とろっとした口当たりで甘くさわやかな香りがして、いも焼酎の嫌いな人にも受け入れられるかも知れません。 私は、基本的にいも焼酎はあまり飲まないのですが、この甕雫だけは、酒屋で買ってきて自宅で飲んでいます。 一升入るきれいな瓶のまま売られており、ひしゃくですくってグラスにつぎます。お土産用としても喜ばれます。 香港でも飲まれているんですよ。


鹿児島の超おすすめ焼酎 「海」     
               
ご存じの通り、私はウィスキーとビールがとても好きなため、焼酎は申し訳ないけど「ついでに飲む」位がスタンスで、自分から「今日はこの焼酎を飲むぞ!」という事はありませんでした。 百年の孤独や綾セレクションのような、40度のウィスキーと同等の品種もありますが、通常はどうしても、スコッチウィスキーの方に手が伸びてしまいます。
そんな中で、「この焼酎が今日は飲みたいんだ!」と言わせて、一升瓶をわざわざ買いに行った焼酎が、ここ鹿屋で生産している大海酒造製造の、焼酎「海」です。
この焼酎は、ほんとうに地元だから好きだというのではなく、味そのものが私の味覚に完全にフィットしたため、完全に惚れ込んでしまったという逸品です。

本格芋焼酎でありながら、臭みは全くなく、味はしっかりとしています。 
とにかく不純物の全くない感じで、爽やかに何杯でも飲めてしまいます。 焼酎が嫌いな人でも、違和感は無いと思います。 
25度ですが、通常はロックで飲みます。 でも一番のおすすめは、ビンごと冷蔵庫で冷やし、冷やしたグラスでストレートで飲むやり方です。 ストレートで飲むと、ロックやその他の飲み方とは全く違った味わいを見せ、ちょうど、ポーランド産のウォッカ「ズブロッカ」をストレートで飲んだような味わいがあります。
ズブロッカは40度ですが、この「海」は、25度。 食前酒としても、食中酒としても見事に役割をこなします。
私も、いろいろ焼酎は味を見て回りましたが、今のところこの「海」に勝る焼酎は出会っていません。 全国的なブランドとして、充分戦っていける銘柄だと思います。
難点としては、地元鹿児島の「酒屋さん」でないと手に入らないことで、地元のコンビニにも置いているところを見たことがありません。 
大海酒造のメインブランドは「大海」ですが、「海」はやはりプレミアムブランドで、720ml入りで1200円程度、一升瓶で2300円です。 一般の焼酎より高いですが、その価値は十分にありますよ。

ほしい人は、今度買ってきてあげますので、ご連絡くださ〜い。
3.ワイン

前にも書きましたとおり、ワインについては大変好きですが、まだ、自分でどの銘柄がと言うほど、分類整理されていません。 アメリカにいた頃は、1ガロン(約4リッター)入りのパック入りのおいしいカリフォルニアワインを水代わりに飲んでいましたが、日本にはなかなかそのような物は、入ってこないようです。 

 基本的には、ボルドーの赤を飲みますが、イタリア料理の時の辛口白、また一度ラカーブドフィネスで飲んだカリフォルニアの白の味も忘れられません。 ブルゴーニュの上等はまだ飲んだことありません。 少しづつ書けるようになると良いのですが。。。。

【お奨めのテーブルワイン】

CARLO ROSSI 3リットルビン カリフォルニア赤ワイン
 
うちでは、このワインがいつも食卓の上にデンと置いてあります。 とても安いのですが、嫌みが全くなく、いろんな食事と一緒にいつでも楽しめます。 テーブルワインと言っても、なかなか納得して飲み続けるものには出会いませんが、このワインは超お奨めです。 宮崎では、タンポポという酒屋さんに売ってます。 もっとほかの酒屋さんでも置いてくれるといいのですが。




パイン・フォレスト・セラー 2000 RED ファミリーマートの980円ワイン
初めに、改めて断っておきますが、私はビールやウィスキーと違い、ワインについてはズブの素人です。
もっぱら、自宅で夕食時に、食事と一緒に「おいしく」「安く」飲めるのは何かなぁ? 位の目的でワインを見ているのですが、今までは以前紹介したテーブルワイン、カリフォルニアの「カルロ・ロッシ」がうちの定番であったのですが、このファミリーマートで買った980円のカリフォルニア産カベルネ・ソーヴィニオン種の赤ワイン、「パイン・フォレスト・セラー2000」は、カルロ・ロッシより明らかに、遙かにおいしかった。
980円でこれほどおいしいワインが飲めるのは、とても良いことではないかな?と思い、ご紹介します。
ファミリーマートのバイヤーの方、すごいぞ!!
香りが特によく、酸味と渋み、味のバランスが良くて、カベルネ種にしては軽めです。 甘味が若干強く、しかもちょっと人工的なところが欠点と言えば欠点かな?