私の洋酒遍歴


●お酒についての独断と偏見
私のお薦めコレクション

ご自宅で、お酒を飲まれるのであれば、是非支払うお金と飲んだ満足度のコストパフォーマンスがベストであるものを揃えたいものです。 
私の独断と偏見により、自宅で飲まれるベストのお酒を紹介します。

【ウィスキー】
自宅では、3本のウィスキーを常時置いておくようにしましょう。

1.グレンリベット 12年
12年ものとしてはこれ以上のものを知りません。とにかく高品質でいつ飲んでも飽きが来ないシングルモルトスコッチウィスキーです。 宮崎の酒屋さんでは、2900円で買えます。 とにかく常飲用ベスト!!

2.シンジケート58/6  
二本目は、ちょっと気分を変えたいときのためのとっておきウィスキー、シンジケート58/6です。ふくよかな味わいと、信じられないくらいやわらかな口当たりが、ちょっと贅沢な気分にさせてくれます。常飲用としてはちょっと贅沢ですが、いつも手元に置いておきたい一本ですね。 女性が自宅に訪ねて来たときは、迷わずこのウィスキーを出しましょう。 これは、宮崎では買えないので通販で7000円位です。

3.
マッカラン 18年  
これは、スコッチウィスキーのロールスロイスと言われている定番中の定番ウイスキーです。 シェリー樽で熟成された独特の色・味・香り。 どれをとっても超個性的かつ極上の味わいです。 これは、ブランデーと同じく毎日飲むようなウィスキーではないと思いますが、とっておきの時、どうしても飲みたくなるときのために、是非自宅にキープしておきたい一本です。 これは、宮崎の酒屋さんで、7000円位で買えると思います。 もっと安いマッカラン12年もありますが、18年じゃないとだ〜〜め。

【番外編】

4.ラフロイグ10年、又は、ラガヴァリン16年  
3本の紹介のはずでしたが、もう一本アイラ島のスコッチをどうしても入れておきたいと思います。 ラフロイグもラガヴァリンも、アイラ島独特の個性的な味わいを伝えてくれます。 うちの会社では「正露丸」として有名ですが、4杯飲んだらまず間違いなくファンになるか、アンチになるか分かれるお酒です。 どうしても、アイラ島のモルトでないとだめな夜があります。 疲れた神経を休ませたいとき、逆に、精神を昂らせたい時、無くてはならないウィスキーです。 アイラ島のモルトとしては、個人的にはボウモアを勧めたいのですが、お薦め対象は
21年もの以上になり価格も一万円を超えるため、初めて揃える4本うちの一本としてはちょっと突出しすぎかなという気がします。 ラフロイグは4000円くらい、ラガヴァリンは5000円くらいで宮崎の酒屋で買えます。





お酒についての独断オピニオン

  1. お酒は嗜好品です。 酔えれば何でも良いという飲み方はやめましょう。 おいしいお酒を適量頂くのが一番!

  2. 日本とアメリカは、量産されているビールが世界でも一番まずい国です。 特にドライ系のビールや発泡酒等という超低品質の物は口にしないようにしましょう。 発泡酒のまずさが分かれば、あなたも味覚も一安心です。

  3. 国産のウイスキーで本当においしいと思うのは、今まで数種類しか出合っていません。 スコッチはスコットランドで、バーボンはアメリカでしかできない物。 日本のウイスキーは一体何者でしょう。 同じ値段ならスコッチの方が数倍うまい。

  4. 日本酒の一級品は、まさに芸術物。  原料の良し悪しでかなりの物が決まるワインと違い、まさに米と水から作り出す味と香り。 なぜ世界的に評価されないのか不思議です。

  5. ラベルで飲むのはやめましょう。 宮崎で爆発的に売れている地元ワイン。 本当においしいか???

  6. お酒は、グラスで味がすご〜〜〜く変わります。 ワインが変わるのは良く知られてますが、ウイスキー・ビールもものすごく変わります。 良いウイスキー・ビールを、大きめのブランデーグラスで一度飲んでみて下さい。もちろんウイスキーはストレートで。

  7. 「水割り」はやめませんか? 水割りは、ウイスキーの最もまずくなる飲み方です。 もちろん、ある種のバーボンは水割りがおいしかったり、低級なウイスキーは水割りでないと飲めない物もありますが、いいウイスキーの水割りはかわいそうです。 逆にあなたは(シングルモルトでない普通の)国産ウイスキーをストレートで飲めますか?

  8. いいウイスキーは、a.ストレート b.常温の同量のミネラルウォーターで割る(氷無し)水割り c.ロック d.日本式水割り の順で味が落ちると言われます。 あおるように飲むのではなく、少量づつ口に含み、味を確かめ、チェイサー(ミネラルウォーター)で口の中をリセットしてからまた飲むようにすれば、いつまでもおいしく飲めます。 ストレートで飲むときも、一般的なショットグラスではなく、ブランデーグラスや大きめのワイングラスのような物で出してもらうようにバーテンさんに頼みましょう。 とびきりの香りを一口飲むたびに楽しむことが出来ます。

  9. カスクに挑戦! ウイスキーの中には、「カスク」または「カスクストレングス」と呼ばれる種類があります。これは、樽から出して水を加えずに瓶詰めされた物で、アルコール度数が50〜65度くらいあります。 ウイスキーもアルコール度数が55度を超える辺りから、表情が一変します。 口に入れた瞬間にアルコールが口の中ではじけ、ウイスキーの味と香りが口中に一瞬のうちに広がり、ウイスキー本来のうまさを直に味わうことが出来ます。 日本の有名ウイスキーのCMコピーに「何も足さない、何も引かない」というのがありますが、真っ赤な嘘で、蒸留水を加えているはずです。 是非一度、「カスク」に挑戦して、かーっと燃えるようなアルコールの刺激の裏からわき上がるウイスキー本来の味を確かめてみて下さい。

  10. ばかやろぉ!と大声で言いたいことがあります。
    宮崎県は、焼酎の産地で各地においしい焼酎を作っている酒造業の方がたくさんあり、お話を聞く機会が多いのですが、皆さん、よりおいしく付加価値の高い焼酎を造ろうと努力されています。 そうなると必然的に長期貯蔵をすることになるのですが、焼酎の場合は「かめ」に入れて貯蔵する方法と、「樫ダル」に入れる方法に二分されます。 樫ダルに貯蔵すると貯蔵期間だ長くなるに従い、焼酎もウィスキーのような琥珀色に変わっていき、いかにもおいしそうな外観に変わっていきます。 ところが、国税庁の基準では、焼酎の色がある程度以上琥珀色になると、何と焼酎とは認められず、「ウイスキー」というカテゴリーに強制的に入れられるそうです。 しかも、酒造免許が、焼酎とウイスキーとは違い、通常の焼酎業者はウイスキーの免許は持っていません。 そのため、業者の方はせっかく出来た美しくおいしい琥珀色の焼酎を、若く色の付いていない焼酎とブレンドし、色を基準値以下にして、結果的に「まずく」しないと大切な焼酎を出荷できないのです。 焼酎の酒税率が上がり、ウイスキーと同じ土俵での勝負を余儀なくされいる中で、品質はある意味でウイスキー以上に出来ないことをどう思いますか? 焼酎の品質向上・海外展開・消費拡大というお題目とは裏腹に、焼酎という大切な日本の食文化に、権益だけは守ろうとする役人が立ちはだかるという構図に怒りを禁じ得ません。